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代表 山本順三

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第1章  用語と解説


1 気密と隙間相当
 イ 従来、わが国の住まいにおいては、隙間相当面積が30/cm2(面積相当9%)であったという。これではいかなる冷暖房機器を施しても無駄で無意味なことは理解できる。
 ロ そこで隙間相当面積を5/cm2(隙間相当面積0.25%)以下を高気密と定義したのも理解できる範囲のものといえる。

2 空気と水蒸気
 イ 空気とは
 空気とは、窒素79%、酸素21%の混合気体であり、計100%である。
 (空気中には多くの物質が混合しているが、ここでは必要物質のみを取り上げている。)
 ロ 水蒸気とは
 水蒸気(水分子)とは空気の中に付帯的に浮遊しているもので、空気ではない。その量は温度によって飽和量が決まっている。

3 気密
 外部からの気圧の影響を受けないように、部屋や容器を完全に密閉すること。

4 高気密
 秒速35メートルの台風時に、1時間に1.5回以下の空気しか漏れないようにすること。(これはカナダのR−2000時における建築用語)
 秒速35メートルを時速に換算すると、約127キロメートルほどの台風になる。(蛇足ながら付け加えますと、カナダではマイナス30℃、毎秒30メートルの暴風が一週間も吹き止まないことがある)
 つまり、高気密における隙間とは、秒速35以上の台風時にコジ空けられる隙間であって、わが国の木枯らしのように15〜20メートル程度の風では、閉まっている隙間と考えてよい。
 従って、現行のような気密測定として、1〜2/cm2の隙間しかない、などと競い合うなど何の意義があろうか。

官製 高気密論を暴く
(ゆとりと豊かさの快適住宅のために  断熱化の必要性と断熱建材)
(通商産業省生活産業局窯業建材課  平成8年1月)

注 この本は119ページよりなる旧通産省より発行されたもので、執筆したのは建材試験センターをはじめとする、わが国第一線の学者・研究者の筆になるもので、現在でも建築関係者の辞書的なバイブル的な役割があって、以後においても大きな変換はなされていない。

1 防湿気密層
 1地域においては、住宅の種類に応じ防湿気密材(厚さ0.1mm以上のポリエチレンフィルム又はこれと同等以上の防湿気密性のある材料)を施工し、原則として断熱層の室内側に連続した防湿気密層をつくる必要がある。


1図 2図
3図 4図
5図
6図

山本訳

1図 室内側の壁材は石膏ボードを表している。石膏ボードは透湿抵抗が低いので、水蒸気は自在に透湿する。壁の中も室内も同量の水蒸気がある。外装材(外装材は合板、またはモルタルと解釈したい。合板やモルタルは透湿抵抗が大きいので透湿しない)の内側で冷気と衝突して結露水ができている

(注:山本論 その地点に結露水が出来て、断熱材であるグラスウールが、その結露水を吸収する。水を含んだグラスウール又はロックウールは断熱材の働きは無く、水が水を呼び込み、重くなった断熱材は落下してアコーディオンのように下り重なってしまう。落下しないにしても腐朽菌に冒された断熱材は真っ黒になり、同時に建材を一気に腐食に導いてしまう。その外壁材が合板であり、モルタルであった為に水蒸気を透すことが出来ず、結露を起こしたのが事の始まりなのだと結論する。これらの断熱材は共に透湿抵抗が低いにかかわらず結露するのは、水を吸収・放出する能力、すなわち調湿能力に欠けるからに他ならない)

2図 壁の中に水蒸気が入るのが結露の原因だから、石膏ボードを張る前に防湿シートを張ればよい。壁内の水蒸気量が格段に少なくなっている。


3図 この室内側の壁材は合板を表している。合板は4層からの接着面が化学接着剤のため、透湿抵抗が高いので透湿しないが、材の合わせ目に隙間ができるので、壁内に入る水蒸気は1図と同様の結露をする。
4図 合板の合わせ目に気密テープを貼る。これも壁内の水蒸気が少なくなって結露もしなくなった。

5図 このように防湿層を設けても、防湿層の傷から、コンセントボックスから、防湿層の合わせ目から、多少の水蒸気が壁内に侵入することは許せないので、通気層を設けて水蒸気を吹き飛ばしてしまえ。

6図 上棟時に柱のホゾに梁や胴差しを組み込む、それが後になって材が乾燥して隙間ができた場合、補修するのは困難な場所であるから、上棟時に気密テープ、気密シートを貼る。

(注:山本論 ここまで来たら、何かオカシイ。変だ。と思うのが普通人の考えだと思うが、水蒸気を如何にして追放するかに熱中している連中には届くわけもなし、このような奇妙な論を編み出した。ただし日本中で、この案を採用した現場は見たことがない)




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