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第3章 強制換気は偽装である


 24時間強制換気法は、何の前触れもなく突如として発令されたので、業界は蜂の巣をつついたように大騒ぎになったことは、ご承知のとおりである。

 確かに住まいにおける化学物質、シックハウスなどは、たとえ建築時に全建築材を自然材で作ったとしても、入居してから施主が勝手に化学物質とは知らずに購入した、家電製品、寝具、家具、台所用品、芳香剤、洗剤など等から発生するものは阻止できないので、一定の換気は必要である。この法案は個人の問題ではあるが、健康を冒す人が増えてきて、国庫に支障をきたす前に建築時にクリアしておくことに反対はしない。しかし、おかしいではないか?

1 住まいの空気量

 現在、わが国の新築住宅の広さは、平均して約125平方メートル(38坪)であるというから、一時、外国から言われたラビットハッチとはいえない。

 その住まいにおける空気量は、小屋裏まで入れて400立方メートルほどになる。形や建て方の違いがあるので、あくまで約となる。

2 ヒトの呼吸量

 大人のヒトは1時間に7立方メートルの新鮮な空気を消費するといわれる。

 これも平均すれば、4人では28立方メートルになる。ゆえに14時間ほどでこの住まいの空気は消費される。または汚濁されることになり、健康に良いとはいえないので換気の必要がある。

3 空気の入れ替え量

 現在の法では、2時間で1回転するようにせよ。となっているが、山本論では4〜6時間で十分と考えるのは、以上の理由があるからだ。

4 住まいの広さ

 不思議に思うのは、100平方メートルでも、300平方メートルの家でも一列に2時間で1回転させよ。というのは合点できない。

5 暖気を掃き出す

 暖気又は冷気をエネルギーによって作り出し部屋を快適にしている。その練った暖気や冷気を2時間で放り出してしまえば、新たに暖気を作るエネルギーが必要になる。これを4時間で1回転にすれば、エネルギーは半分にならないにしても、相当の省エネになるのは納得出来ましょう。

6 偽装である

 シックハウス法とも言われている強制換気であるが、実は真っ赤なウソであって、本当は室内の水蒸気追放装置である。

 仮に4〜5時間で1回転にすると、室内の窓ガラスに結露水が滴り落ちてくることになるので(冬の寒い日に、外気温と15〜20℃ほどの温度差で試してみるとすぐわかる)24時間強制換気は「防湿層を設けよ」「壁の中に一滴の水蒸気も入れてはならない」という、高気密の入り口で間違って、地獄谷に落ちた連中が最後に仕掛けた間違い工法で、それを反省して地獄谷から出るどころか、むしろ隠蔽偽装するための法でしかない。

では換気はしなくて良いのか?

 多くの方から同じような質問があるので答えておきたい

 現在の住まいでは、どのように作ってもある程度の気密性を持つことになり、また、先に述べたような化学物質の増加に備えるため、強制換気のように、特別な換気扇までは要らないにしても、一定の広さに対して換気孔を設けることは必要だ。

 自然換気 1 ペアガラスが標準的な建具として普及している。

 しかし、この国では引き戸が普通となっている。この引き戸は、ご承知のようにレールの上を戸車が走る構造である。

 このような構造において、窓枠にポリエチレンフィルムの薄いものを完全なテープ止めによって貼る。フィルムをゆったり貼るのがコツである。風速2〜3メートルから上になると、風船を膨らませたように一杯に丸くなり、反対の風が吹くときは、フィルムがガラスに密着する。

 つまり、自然換気になっていることを発見する。それがちょうど良いほどの換気であることを知って欲しい。

 自然換気 2 強制換気は機器が故障する。また昼間は他の騒音によって聞こえないモーター音も、夜半など取り付け位置によっては枕に響くものであれば、100ミリの換気孔を設けて、自然換気によって、多少通風を調整できる装置であればよい。

 つまり、モーターを24時間回す必要があるとは思われない。




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