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コラム

第4章 3点セット マッチ・ポンプ

高気密にした、24時間強制換気にした。ハイ、デキ上がり。と思ったのは早すぎた。過乾燥という、ややこしい現象が起きたことである。通常の住まいに必要な半分以下の水蒸気量になったことによって、アトピー、鼻炎、気管支などに障害を持つ人や弱い人では、耐えられないほどの症状になり、健常者でも変調を訴えるようになった。

加湿器

過乾燥で湿度が低いから、加湿器が離せなくなった。それが一家に1台であれば、何とかなるものだが、最低でも3台は必要である。これに1日3回も水を追加していたのでは疲れてしまう。だからといって水道直結の給排水にするには、設備費と設置場所に悩む。もっと悩むことがある。加湿器は必ずしも部屋中に満遍なく噴霧することは出来ない。その上、24時間換気装置では、水蒸気は淀むところでは淀むので、やはり結露を生じる場所がある。

エアコン

名目は暖房であるが、部屋中の空気を撹拌できるのはエアコンであるから、出番なのである。「エアコン・加湿器・24時間強制換気」の3点セットは生涯に亘り携行してください。と、ハウスメーカーの営業マンは、何のことだか実情は知らないがオウムのように繰り返して訴えている。マニュアルになっているからだ。最後に言われる「1年中、窓を開けないで生活してください」マッチ・ポンプの仕掛け人は誰なのか?すっかり忘れている。この無駄なエネルギー費は誰が受け持つのか、はっきりしておきたい。

住まいは工場

私のすまい観は、絶対的にヒトが安らぐための場所と心得ているが、間違った高気密の住まいにおいては、安らぐどころか、ただ疲れるだけの場所で、病気になり易い。絶えず機械が起動していないと生活できない。うっかりスイッチを切って外出もままならない。これは工場か研究所であって、住まいと呼べるレベルにない。これほど間違ったものに、省エネ、快適、自然を冠するのは笑止千番だ。

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